1-B08 視覚障害者の探索を支援する事前準備した地図を必要としない案内ロボット
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1-B08 視覚障害者の探索を支援する事前準備した地図を必要としない案内ロボット
栗林 雅希(早稲田大学/日本科学未来館),上原 康平(日本科学未来館),Allan Wang(日本科学未来館),森島 繁生(早稲田大学),浅川 智恵子(日本科学未来館)
視覚障害者にとって目的もなく新しい場所を単独で歩いて楽しんで探索することは困難である.既存の視覚障害者のための案内システムも移動中に周囲の情報を提供するが,事前に準備された地図や自己位置推定のためのインフラストラクチャが必要であるため,多くの場所で使用できない.我々は視覚障害者用の案内ロボットを地図がなくても走行できるように改良し,さらにマルチモーダル言語モデルと統合することで様々な場所で探索を可能とするプロトタイプシステムを開発した.次にプロトタイプシステムがどのように周囲を説明しされにどのような機能が必要なのかを調査するために,ショッピングモールと科学博物館で10名の視覚障害者を対象に調査を行った.その結果,システムのニーズ,ユーザーの好みに基づいて周囲を3つの詳細レベルで説明する必要があることや,特定の場所で重要になる情報が明らかになった.